どもども、アクアリストの皆様、ご無沙汰しております。(*´▽`*)ゞ
世間で脂肪死亡説が流されちゃってるようですが、一応元気にやってます。
長い間放置が続いてたウチの
HP
実は半年くらい前に
PCを買い換えたんですよ。
以前は
XPを使ってたんですが、Vista搭載機に。
ウチの
HPは「ホームページビルダー(以下HBと略します)」と言うソフトを使って作ってます。
ところが、
Vista用のHBが中々発売されず・・・12月中旬くらいには販売されるみたいですが・・・
わざわざ
XP用のHB13を買ってアップグレードするのもなぁ・・・と新しいHBが発売されるのを待ってたんですね。
タグ打ちすることも考えたのですが、やっぱり面倒です。
待つこと半年。
最近ネットサーフィンして遊んでたら、
Vistaでも昔のHBが普通に使えるって記事をハケーンしました。
試しにインストールしてみると・・・問題なくサクサク動くじゃないですかッッ〜!!
ちう訳で、
再始動決定です。
今までの「超時空流血インスパイヤ日記」だと、何かと不幸に見舞われるジンクスがありますので、思い切ってエヴァ風にしてみますた。
ウチの
HPは背景白ページしか無かったので、ちょっと新鮮でしょ? (*,,・`ω´・*)b


さてウチの水槽ですが、今の住居に移転して来てからマトモにサンゴ飼育をしていません。(´・ω・`)ショボーン
まぁ、言い訳させて頂けば色々ありますよ。
今年は1年の内の半分くらいを骨折してましたし・・・。
カルシウムリアクター
Pro-Cal)の老衰・・・もとい漏水が中々収まらなかったり。
レギュレーターもぶっ壊れてて使い物にならなかったですし。

アクアテンションが底面を這っているような状況でしたので、他の趣味に没頭してましたね。
去年末から始めたインラインスケート(これが骨折の原因なんですが)やら、ゲームやら。
インラインスケート自体は骨折の影響であまり滑ることもできず、何となくトラウマっぽい感もありますが、スケート仲間に良い方が多く、そちらで遊んでたり。
ゲームはポケモンやらドラクエにはまって、完全に廃人と化してました。
ゲームもそろそろ飽きては来てるんですが、来月は
FF13が発売されるしなぁ〜・・・。 (,_'☆\

本水槽のタンクメイト充実を図ろうと、魚に資金を投入してたってのもありますな。ゞ(´∀` )
でも、最近魚の方はそろそろ良いかな?って感じになって来ました。
ここ数日、
Web-log でタンクメイト紹介をしてた通りですよ。
魚は強制循環式高出力UV殺菌装置 RU-W4を設置したおかげで、あれぼど悩まされていた白点は完全に終息しました。
この殺菌灯、本当にお奨めです。

魚集めがひと段落して来ると、やっぱり次はサンゴかな?
CF誌で書いてますが、去年はLPSオンリーでやってましたので、そろそろSPS飼育をしたくなって来ました。
本水槽は普通にベルリンシステムで
SPS飼育をするつもりですし、それに連結しているレフジウムはLPS
こちらはカルシウムリアクターの準備が整ったら始めるつもりです。
それとは別に、新しい水槽を立ち上げることにしました。
SPS飼育はすっかり浦島太郎となってしまいましたが、何やら最近は色々と新しい飼育法があるとか・・・?
どれもがベルリン式の延長ではあるようですが、それぞれに面白そうです。

僕が潜伏している間・・・ここ1年で急速に広がったシステムを幾つか挙列してみると
 ・ ZEOvit system
 ・ VSV method
 ・ ECO-system
辺りでしょうか?

それぞれの特徴をまとめてみましょう。

■ ZEOvit system (ぜおびっと・しすてむ)
ドイツのKorallen-Zucht が提唱する " 超低栄養塩システムUltra Low Nutrient System) " 。
Zeolith(ぜお・らいと)と言う多孔質のアルミノ珪酸塩鉱物を " ZEOvitリアクター " もしくは " ZEOvitフィルター" と称する器具に入れてイオン交換と褐虫藻のコントロールを行う。
Zeolithはイオン交換能が高いので、
NH4+(アンモニウムイオン)等の陽イオン性の物質を鉱石表面に効率良く吸着する。
するとNH4+を餌とする
Nitrosococcus(ニトロソカッコス属)、Nitrosolobus(ニトロソロバス属)、Nitrosomonas(ニトロソモナス属)、Nitrosospira(ニトロソスピア属)等のアンモニア酸化細菌Ammonia-Oxidizing Bacteria)が集まり、生成されたNO2-(亜硝酸塩)を餌とするNitrobacter(ニトロバクター属)、Nitrococcus(ニトロコッカス属)、Nitrolobus(ニトロロバス属)、Nitrospira(ニトロスピア属)等の亜硝酸酸化細菌Nitrite-Oxidation Bacteria)が集まり硝化が進む。
硝化が進んだことにより酸素が著しく消費され、且つ鉱石表面が硝化細菌のフィルムで覆われる為、その内側の層が嫌気状態になる。
嫌気状態になった内側層では
Bucillus(パチルス属)、Microccoccus(ミクロコッカス属)、Planococcus(プラノコッカス属)、Pseudomonas(シュードモナス属)等の通性嫌気性細菌Facultative Anaerobic-Bacteria)により脱窒される。
これらNH4+から脱窒までのプロセスが急速に行われるのが " ZEOvitリアクター " の特徴のひとつで、それにより低硝酸化が実現できる訳だ。
それと同時にAcinetobacter(アシネトバクター属)、
Alcaligenes(アルカリゲネス属)、Paracoccus(パラコッカス属)等、ポリ燐酸蓄積細菌Poly-Phosphate Accumulating Organisms)の力を借りて、PO4(燐酸)除去も行う。
ポリ燐酸蓄積細菌は好気条件下で燐酸を体内に蓄積するので、 " 強力なプロティンスキマー " の力で燐酸を取り込んだポリ燐酸蓄積細菌ごと取り除いてしまえば低燐酸化が実現できるのだ。
特に、Paracoccus(パラコッカス属)のParacoccus denitrificans
NO3-(硝酸)を電子受容体として燐酸を取り込む脱窒性燐酸蓄積細菌Denitrifying Phosphate Accumulating Organisms)であり、NO3-除去だけでなく燐酸除去にも力を貸していると思われる。
このように細菌の力を借りて "
ULNS " を実現するシステムを " Bacterio-plankton system " と呼ぶ。
ZEOvitの運営方法は、日に1〜2回 " ZEOvitリアクター " を撹拌して、飽和状態なったZeolith表面のイオン交換能の回復とバクテリアを剥離させることだ。
閉鎖された水槽内では、その優位性の偏重からどうしても偏ったバクテリアが増殖してしまう。
これを、撹拌することによって剥離させ、キーパーがBacteria control するのだ。
剥離したバクテリアはサンゴの餌になったり、プロティンスキマーで濾し取られたりする。
その他のメンテナンスとして、Zeolithを6〜12週間毎に交換することが必要だ。(水槽内の
Nutrient(栄養塩)量によってZeolithの使用可能期間は変わる。)
また栄養塩を下げていく為に数種のバクテリアが入った
ZEObak、バクテリアの餌となるビタミン・アミノ酸を配合したZEOfood、バクテリアの活性剤で有機炭素源を配合したZEOstartをそれぞれ適量づつ添加する。
現在ZEObakに入っているバクテリアの種類はメーカーが公表してないが、同様の " Bacterio-plankton system " を販売している
Prodibio の " Bio-digest "がNitrosomonas europea (アンモニア酸化細菌)、Nitrobacter winogradskyi (亜硝酸酸化細菌)、Pseudomonas stutzeri (通性嫌気性細菌)、Paracoccus denitrificans (ポリ燐酸蓄積細菌)等だと公表しているので、同じようなバクテリアが入っているのだと推察される。
ZEOstartと言う有機炭素源を添加することでサンゴに共生している褐虫藻は光合成から有機物の取り込みへと移行し、色素の分散集合、そして褐虫藻自らの形状を変化させている可能性が高い。
これにより、サンゴのパステル色彩化が実現するのだ。
このサンゴのパステル色彩化は、単に褐虫藻自体や色素が形状を変えただけなので、サンゴから褐虫藻が離脱してしまう所謂 " 白化 " とは違い健全なものである。
ZEOvitの運営に当たって、幾つかの注意点があるので、それも記載しておく。
まず炭酸塩硬度KH)は通常のベルリン式よりも低い
6.5〜7.5dKH程度にしなくてはならない。
勿論低KHでは
SPSの維持はできないのだが、逆に奨励数値よりも高い場合、SPSの共肉が隔離し白骨化してしまうのだ。
次にカリウムK濃度だが、ZEOvitでは顕著なカリウム濃度の低下現象が見られる。
低カリウムが続くと、それに伴いサンゴの青色が薄れてしまう。
また、カリウムマグネシウム
Mg)の濃度が低いとポリ燐酸蓄積細菌PO4の取り込みを停止してしまうので、カリウム濃度は高レベルで維持しなければならない。
Mgに関してはKorallen-Zucht から " マグネシウムリアクター " も販売されている。
その他、ZEOvitの水質推奨値は以下の通りだ。
Ca(カルシウム) 410〜430p.p.m.
Mg
(マグネシウム) 1250〜1300p.p.m.
K
(カリウム) 380〜400p.p.m.
こまめに水質検査をし、推奨値内に調整する。
換水は、週に総水量の10%程度行う。
増殖させるべきバクテリアを殺してしまうので、殺菌灯やオゾナイザーを使用してはならない。


                                              参考文献:民明書房刊「皆知りたい!
ZEOvitのヒミツ」著/大竹哲夫


ZEOvit system に関しては、こんな感じでしょうか?
2007頃から、USA在住のTAKAさんMarine Aquarist53に記事を寄稿したTetsuoさんが日本に紹介してましたね。
正式に日本に入ってきたのは翌
2008
Perfect Reef Systems が輸入・販売元でDELPHIS が販売代理店となって、全国の海水魚店で購入可能となりました。
今のところ、実際に使用しているアクアリストはまだまだ少数ですね。
ある意味、手探り状態であるシステムだとも言えるでしょう。
その証拠に水質推奨値は
ZEOvitのバージョンで多少変化していますし、バクテリアの餌であるZEOfoodも現在のものが " Version7 " ですから、今後も変わっていく可能性は高いです。
僕の知り合いでZEOvit system を運営しているのは、TetsuoさんTAKAさん他、だにやんくらいですね。
(勿論、多数のアクアリストが実践されてますが、オフラインで遊んだことのあるアクアリストでは・・・って意味ですよ。)
ドイツを初めとした、ヨーロッパでこのようなシステムが流行するのはヨーロッパ諸国の水事情が関係すると思われます。
日本と違って、良質の水が手に入りにくく、水自体の価格も日本より高価なのです。
人工海水もしかり。
海に囲まれた日本では国産の良質人工海水が流通しますが、ヨーロッパ諸国では人工海水の値段も高いそうです。
考えてみれば、初期のベルリン式も換水無用な飼育法として広がって行きました。
ところが、日本では僕も含めて当時のアクアリスト達は一生懸命換水をしました。
その方が遥かに
SPSは綺麗に色揚がりしましたし、病気の発生率も下がりましたから。
"
ZEOリアクター " の価格も高価ですし、2ヶ月弱で交換しなければいけないZeolithや、添加しなくてはならないZEObakZEOstartZEOfood、全てが高価。
おまけに
KMgを維持するための添加剤・・・非常にランニングコストがかかります。
安定するまでは毎日水質検査しなくてはいけませんし、 " ZEOリアクター " の撹拌作業も朝晩しなくはいけません。
正に、マメなドイツ人向けの飼育法です。
それでも日本は頭の螺子が外れたアクアリストが多いので流行するかも知れませんけど。

■ VSV method (ぶい・えす・ぶい・めそっど)
アメリカのGLASSBOX DESGINを運営するEric Michael Sanchez が提唱する " 超低栄養塩システムUltra Low Nutrient System) " 。
"
VSV " とはVodka(ウォッカ)、Sugar(シュガー)、Vinegar(ビネガー)の頭文字を取った略称で、その名の通りウォッカ、砂糖、食酢を併せて、極少量水槽に投与する方式だ。
これら有機炭素源を水槽に投与することで、有機炭素源を餌とするポリ燐酸蓄積細菌Poly-Phosphate Accumulating Organisms)が増殖するのを狙っている。
基本的な考え方はZEOvitと同じで、ポリ燐酸蓄積細菌の体内にPO4(燐酸)を取り込ませて、過増殖したポリ燐酸蓄積細菌を " 強力なプロティンスキマー " の力で濾し取り、PO4除去を行う。

勿論脱窒性燐酸蓄積細菌Denitrifying Phosphate Accumulating Organisms)が力を貸しているであろう、NO3-と燐酸の除去も狙っている。
水槽底砂に棲む通性嫌気性細菌Facultative Anaerobic-Bacteria
LR等に棲んでいるであろうポリ燐酸蓄積細菌はエネルギーとして炭素を使用し、脱窒プロセスやPO4の体内への取り込みを加速度的に高める。
有機炭素源を3種類投入するのは、水槽内に存在している何千種ものバクテリアの内の1種類だけが極端に増殖するのを防ぐためだ。
仮に1種類だけ有機炭素源を投入し続ければ、その有機炭素源を好むある特定のバクテリアのみが増殖し、他のバクテリアが駆逐され、
Bacteria balanceが大きく崩れる恐れがある。
有機炭素源は何もVodkaSugarVinegarに拘る必要ななく、日本で入手し易いもので代用しても良い。
(日本では入手性の良い味醂を使用するアクアリストが多い。)

水槽設備は通常のベルリン式であっても、ZEOvitと併用であっても構わない。
投与する有機炭素源の量はバクテリアの餌以上の量を入れてしまうと水槽内に残り、逆に弊害を生み出すことにもなりかねないので注意する。
また有機炭素源はあらゆるバクテリアの餌となるので、例えば
Escherichia(大腸菌の仲間)であったり、Vibrioが増殖したりする歓迎せざる可能性も秘めている。
酸素を大量に消費する酸化細菌類が大増殖する場合もあり、酸欠にも気をつける。
過剰な添加は魚やサンゴに病気が発生する可能性を高めることにも直結するので、常に水槽観察することが必要だ。
斯様な点から考えても、どちらかと言えば上級者向けの方式だと結論付けても良いだろう。
初心者は安易に手を出さないことが懸命だ。
VSV methdoもサンゴのパステル色調化が進むのだが、Eric の場合これはBalling Methodの添加剤やZEOvitZEOspur2に含まれる極微量の銅や亜鉛が原因ではないか?と仮説を立てている。
実際、銅や亜鉛はサンゴの褐虫藻を離脱させると言う論文が発表されているからだ。
しかし、Balling Methodの添加剤やZEOspur2を使用しない水槽でもパステル色彩化は起こるので、やはり光合成から有機物の取り込みへと移行した褐虫藻が褐虫藻自体や色素が形状を変えた結果ではないだろうか?
" VSV " が推奨する水質は以下の通り。
KH(炭酸塩硬度) 
7〜8dKH
Ca(カルシウム) 
400〜450p.p.m.
Mg(マグネシウム) 
1250〜1350p.p.m.
やはり水質管理はきちんとやらねばならず、Bacteria control を含めたバランス造りが大事である。
" VSV " に限らず、ZEOvitやその他 " Bacterio-plankton system " 共通の問題点として炭酸塩硬度の調整の難しさが度々取り沙汰される。
炭酸塩硬度を高レベルで維持してしまうと、有機炭素源を取り込んで増殖した大腸菌、ビブリオ菌等による
SPSの細菌感染が発生し易いと言われている。
これが
SPSの共肉の剥離・・・つまりは白骨化である。
逆に炭酸塩硬度が低ければ、当然
SPSの成長は抑制され、組織修復能力も下がってしまう。
故に、炭酸塩濃度が低い場合もまた、細菌感染症からの自己回復力が阻害されてしまうのだ。
つまり、バクテリア濃度が上がれば上がるほど、炭酸塩硬度の適正範囲が狭まっていくと考えればよい。
万一、水槽海水の白濁や魚の過呼吸等の兆候が見られた場合、速やかにの添加を中止し、エアレーションを施した海水で大量換水すること。



                           参考文献:マリン企画刊「Marin Aquarist 53号 P72〜74」著Eric Michael Sanchez/:訳/大竹哲夫
                           参考
Site:「1.023world BBS」:Writer/鈴木信愛、大竹哲夫、谷本豊、鎌田高志 


ドイツの
Michael Mrazek 等が、水槽に有機炭素を入れて特定のバクテリアを増やす実験を10年ほど前から始め、ヨーロッパで広がったようです。
それを元にGLASSBOX DESGINEric Michael Sanchez2005に " VSV "を開発。
2007頃から広がって行きました。
日本にVSV method を紹介したのはやはりTAKAさんTetsuoさんだと思います。
ZEOvit systemと違って、器具類の初期投資が要らないので、真似をするアクアリストが続出しました。
ただ、皆が巧く行ってるかと言うとやはり
Question mark が付きますね。
きちんとシステムを理解しているTetsuoさんでさえ、2つの水槽を全滅させているそうです。
巧く行っているように見える人でも、藻類が ネ申 と化すケースが多いようです。
藻類育成には燐、窒素、カリウムが三大要素なのですが、VSV method では燐と窒素は無くなってるはずなんですけど・・・???
そもそもZEOvit system にしろVSV method にしろ、 " Bacterio-plankton system " と呼ばれる飼育法は大型水槽で、強力なプロティンスキマーを使用して行うシステムです。
何しろ強力スキマーで燐酸塩を取り込んだポリ燐酸蓄積細菌を濾し取るのが目的なんですから。
それに酸欠を起こし易い訳ですから、エアレーションの観点からも強力スキマーは必須です。
燐酸除去(硝酸塩も含みますが)目的のシステムですから、
SPS飼育を目的としない人は " Bacterio-plankton system " に手を出す必要はありません。
悪戯に手を出して、トラブルを起こしては本末転倒です。
有機炭素源でしたら、サンゴが共肉に纏っている
Waxやサンゴが出すMucusで充分な気がします。

" Bacterio-plankton system " と言うとパステル色彩の
SPSを想像し、それを目的とする方も多いでしょう。
ですが、僕は実際に、わざわざ " Bacterio-plankton system " を使用しなくても、低栄養塩の水質を維持して普通にパステル調の色彩になった水槽を沢山見て来てます。
例を挙げれば無給餌飼育のスーリンの水槽や、魚自体入れなかったハギやんの水槽。
無給餌だったり魚が入ってなければ、餌を介して燐酸塩等が混入しませんので、低栄養塩の水質は作り易いですから。
(以下の過去話はリンク切れしているページが多いですが、わざと当時のURLを残してあります。 
Internet Archiveで見れるかも知れません。トライすると楽しいかも?)
魚を沢山入れててもHALさんの水槽やだらちゃんの水槽、りんたろうの水槽とかは、パステル調でしたね。
共通してるのは、3人とも換水を頑張ってたって点でしょうか?
餌を入れる代わりに、換水量でカバーし、低栄養塩の水質を維持してたのでしょう。
日本では
ROを作るにしても、ヨーロッパほどお金はかかりませんし、人工海水の元も割りと安価で購入できます。
日本的飼育法としては、やはり換水を頑張った方が良いような・・・?

パステル調の
SPSを見て、不自然だと思われる方もいっらしゃるかも知れませんが、そんなことありません。
自然下でもパステル色彩の個体はありますよ。
例えば、ロリペス Acropora loripes Brook, 1892 の輸入個体( " マルヅツハナガサミドリイシ " ではない方 )は、ワイルド個体でもブリード個体でもパステルカラーのものが多いですよね?
デソロウィ 
Acropora desalwii Wallace, 1994カロリニアーナ Acropora caroliniana Nemenzo, 1976 なんかもパステル色調個体が多いです。
深場ミドリイシ以外でも、
1998頃迄にはスギノキミドリイシ Acropora formosa Dana, 1846 なんかにも、パステルピンク、パステルブルーなんて色彩のワイルド個体がショップで販売されていました。
残念ながら、
1999年の世界的白化現象で、そのようなミドリイシは壊滅してしまい、現在のような色彩の個体のみが再生、繁栄したのです。
そのような色彩のミドリイシ・・・ショップで販売されたその後はどうなったか?
恐らく残っている個体は無いと思います。
当時のキーパー達はベルリンシステムを手探りで日々進歩させている状況でした。
僕も含めてぶっちゃけ、
下手糞だった訳ですね。
1997頃から、一部のアクアリスト達がメーリングリストを開設して互いに意見交換しつつ、少しづつベルリン式が浸透していきました。
一番盛んだったのは、水野さんのメーリングリストでしょう。
その頃は器具も現在のように選べる環境ではなかったですし・・・。

カルシウムリアクターも最初に日本で入手可能だったのは
ランマックスが販売代理をしていたAQUA MEDIC製のものか、ACROPORAが輸入していたDupla製、H&S製のものくらいでした。
いずれも13マン円くらいだったと記憶しています。
1999頃になると、RealizeKorallenwelt製のものを。
2000頃にナチュラルKUKIMarine Technical Concepts製のPro-Calシリーズを、Blue HarborKNOP製のものを販売し始め、一気にメジャーな器具となりました。
エイちゃんSiteでカルシウムリアクターのD.I.Y.を公開した影響も大きかったですね。
価格が高価でカルシウムリアクターに手を出せなかった人達が、真似して自作リアクターが広がりました。
これでグッと
SPS飼育が身近な存在になったような気がします。

カルシウムリアクターが広がる以前は皆
Kalkwasserを点滴していました。
僕も毎晩せっせとKalkwasser点滴していたのですが、そのうち松本さんが考案した
S.K.Doserが欲しくなり、JAMMINGBellows pumpと一緒に購入しました。
結局翌年ナチュラルでファーストロットの
Pro-cal Dを買いましたけど・・・。 (^^;;;

話がだいぶ脱線しましたが、自然下でもパステル色彩の
SPSは沢山あります。
沖縄の珊瑚礁を見れば解かるでしょ?

■ ECO-system (えこ・しすてむ)
ECO-system Aquarium社のLeng Sy1996に提唱した飼育法。
基本的にはベルリン式の延長ではあるが、特徴は "
Miracle Mud " と言う泥と海藻を使用する点で、 " Mud System " とも呼ばれる。
USAでは昔からサンプで海藻飼育をしたり、海藻フィルターを繋いだりするアクアリストが多かった。
Smithsonian Museum
Dr.Walter Hamilton Adeyが考案した、有名なA.T.S.Algae Turf Scrubber)などもその1種で、藻類に燐酸の吸着をさせたり、Meiobenthos等を沸かせてサンゴや魚の餌にしようと言う考え方である。
日本でもベルリン式創世記にはサンプで藻類を育てるアクアリストも見られたが、藻類が溶けた時に吸収していた燐酸塩等を放出したり、また海水の黄ばみ等弊害もあったため、最近では見られなくなった。
" Mud System "はそれを進化させたものだと考えてよいだろう。
キモは " 泥 " で、 " Miracle Mud " は約
80%の泥と約20%の微量元素及びミネラルから成っている。
" Miracle Mud " には " 藻類の基質 " 以外に " 濾材 " と " 海水に栄養分を添加する為の媒体 " と言う役割があるのだ。
他の海藻を用いたシステムでもそうだが、藻類には植物性
Planktonが多く発生する。
すると、その植物性Planktonや珪藻類、デトリタス等を餌とする
Calanus(カラヌス属)やOithona(オイトナ属)と言ったCopepoda(カイアシ類)等の動物性Plankton、更にそれらを餌とするGammaridea(ヨコエビ類)、Mysinae(アミ類)や甲殻類のZoea(ゾエア幼生)が増える。
それぞれのステージでサンゴや魚の餌となるので、水槽内と言う閉鎖空間でありながら、食物連鎖が再現できる。
普通に
Artemia(ブラインシュリンプ)を孵化させて魚に与えても栄養価は低いが、自然な食物連鎖で育った小さな甲殻類は栄養価が高い。
海藻には
24時間照明を当て、常に光合成させることにより、豊富な酸素を生成させる。
使用する " Miracle Mud " の表層部では藻類が生成した豊富な酸素によりアンモニア酸化細菌Ammonia-Oxidizing Bacteria)と亜硝酸酸化細菌Nitrite-Oxidation Bacteriaによる硝化が進む。
" Miracle Mud " は気密性が高いので、逆に泥内部は嫌気になり通性嫌気性細菌Facultative Anaerobic-Bacteriaによる反硝化が進む。
普通のベルリン式よりも硝化・反硝化が効率良く行われる。
照明を点灯させっ放しにすることで、
pHの下降も防ぐことができる。
実は一番の利点は " Miracle Mud "に含まれるミネラル分や微量元素の供給で、実に
70以上の微量元素で強化されていると言う。
これらが継続的に放出されるので、通常のベルリン式よりも状態良くサンゴや魚が飼育できるのだ。
事実
ECO-systemで飼育していると、サンゴの欠損部分が速やかに修復されたり、 " HLLEHead and Lateral Line Erosion) " と呼ばれる魚の表皮欠損症が自然治癒されたりする。
ECO-systemでの水質奨励値は以下の通り。
KH(炭酸塩硬度) 6〜7dKH
Ca(カルシウム) 400〜450p.p.m.

炭酸塩硬度は通常のベルリン式よりも低めであるが、これにより
SPSはより自然な石灰化となり、骨格形状が歪に成長することはない。
通常のベルリン式では微量元素・ミネラル分の絶対量が少ない為、炭酸塩硬度を高くしてSPSのミネラル吸収率を上げるのだが、ECO-systemはミネラルリッチな環境となるので、炭酸塩濃度は低くても石灰化が阻害されないのだ。
日常のメンテナンスは通常のベルリン式水槽と同じだが、 " Miracle Mud " の微量元素が少しづつ失われていくので、
2年〜半年に1くらいの割合で " Miracle Mud " の半分を交換しなければならない。(交換時期は飼育している珊瑚の過密度等によって変わる。)
換水は週に1度程度、総水量の
10%程度行えば良い。
水槽は大型水槽だけでなく、小型水槽でも運用可能で、 "
ECO-mini " と呼ばれる小型のレフジウム一体型の水槽もラインナップされている。
プロティンスキマーやカルシウムリアクター等も装備しているに越したことはないが、小型水槽の場合は
Balling Methodでも充分だと言う。
殺菌灯やオゾナイザーも使用可能なので、白点に弱い魚の飼育も安心だ。


                                             参考文献:マリン企画刊「Marin Aquarist 47号 P80〜81」著/和田康嗣


Aqua Sun Marine の " WILD LAGOON " は大掛かりなA.T.Scrubber でミネラルリッチな水槽を体現しています。
ただ、A.T.Scrubberは水槽上部やサイドに大掛かりな
Surge bucketを組み込まなければなりませんので、個人の水槽には不向きです。
また、昔だらちゃんの水槽はサンプで海藻飼育をしていました。
ただ、単純な海藻飼育だったので、プランクトンリッチなタンクができた等のメリットも多かった反面、水質が急変した時に海藻が一気に溶けてしまい、海水に燐酸が放出されたり海水が黄ばんだりと言ったデメリットもありました。
それをカバーしたのが、この "
Mud System " です。
泥に含有しているミネラルのおかげで、海藻が一気に溶ける・・・と言った事態は発生しないようです。
小型水槽でシステム運用ができる点も優れています。
日本には
2006Blue Harborが紹介、現在はAMA Japanが代理店となっています。
USAではもっと以前から広く知られていたので、僕自身ECO-systemを知ったのは2004頃だったと記憶してます。
Reef Central Online Community 等、海外Siteをコッソリ見しに行ってたので、そこに載ってたバナー広告で知ったんですよね。(^^ゞ

色々思案した結果、新水槽はECO-systemで行くことに決めました!!
これ以上水槽を増やすとウチの嫁に離婚届に判を押されることにもなりかねませんので、小さな水槽でこっそりと・・・。
ちう訳で嫁を説得。
色々言われましたが何とか水槽設置許可を取りました。
選んだのはレフジウムタイプの
Ecomini14Rです。
ここに劇美
SPSを選んで入れ、スーリンECO水槽ECOminiを目指そうと思いますっ!!
無給餌で飼育できる小型魚
1〜2匹とグラスシュリンプを入れて・・・。
グラスシュリンプは同種を入れておけば、勝手に抱卵しますし、その卵から
Zoea幼生も孵るでしょうから、ナチュラルな食物連鎖が再現できるでしょう。
あとは、本当にECOmini
SPS飼育ができるのか?
見せて貰おうか!ECOminiの実力とやらを!!
ついでに、投入するSPSはなるべくお店で購入しないルールで行きたいと思います。
どうするか?と言えば・・・他人様から頂戴しちゃいます!
そう、正に本ページのタイトル・・・
珊瑚補完計画発動!!な訳なのですっ!!

以下、次回水槽設置篇へ続きます。